ども、色々とココにはっつけようと奮闘しましたが、結局外部HPにアップロードしました、エンです。
ですので、もしよろしければそちらに飛んだ上で閲覧ください。
http://nihonnnougyou.web.fc2.com/soturonnver7.htm
はじめに
ちなみに一部グラフが表示されてないのですが、其処まで弄る元気がないです。
後日直せたら治しますorz
ですので、もしよろしければそちらに飛んだ上で閲覧ください。
http://nihonnnougyou.web.fc2.com/soturonnver7.htm
はじめに
日本の農業は現在いくつかの問題に直面している。それは農業従事者の人口減少と高齢化、農業所得の低さ、農地の非流動化の問題である。これらの問題に解決しないといけない局面に日本の農業はたたされている。農業従事者の高齢化は今後10年で農業従事者の数が半減すると予測される。農業従事者の新規参入が望まれているが、農業所得の低さのために新規参入はほとんど起こっていない。そして所得の向上として農地の拡大が考えられるが農地は非流動化しているため農地の拡大が行うことができないのだ。
これらの問題に解決する必要性がある。なぜなら、平成17年時点での食料自給率は40%[1]しかない。この問題を解決しないとさらに低下するだろう。自給率の低下を放置していると穀物の国際価格連動等によって国益が損なわれる危険性が出てくるからだ。そのため、日本農業が直面している問題に解決する必要性がある。
この問題に解決するためにはどのようにしたらよいだろうか。この問題解決には株式会社の参入が必要であると私は考えている。だが、ただの株式会社の参入では問題の解決には至らない。これらの問題の根本を深く考え、より適した形態の株式会社の形態を探っていきたい。
ちなみに一部グラフが表示されてないのですが、其処まで弄る元気がないです。
後日直せたら治しますorz
ぶっちゃけ、ホワイトカラーエグゼンプションの検索で飛んでこられる方が多くてびっくりデス。正直俺の拙い話を読むよりもっといいサイトがあると思うよ。
流石にコレだけはなんなので一応付け加えとして、最近の企業風土的に、「朝早くから着て夜遅くまで頑張る社員」よりも「定刻どり出社して、素早く仕事を終わらせて定時に帰宅する社員」を求めているのが建前のようです。就活でホワイトカラーエグゼンプションの話を聞くと大抵そう返ってきます。基本的に、「自分は部署が違うから詳しい事はわからないけど……」と前置きをされますが。
だがしかし、そうは問屋が卸さないのも現実でしょうね。まだまだこの問題は慎重に論議すべきだと思うのですがー、と言ったところで今回の挨拶を。
ども、たまの休みにPC前でだらだらしてたら妹に、政経教えろ!といわれてメッセでマクロ学と金融市場の軽い説明をさせられました。ちょうど信用創造の話も出たのでその流れを書こうかと。ちなみに書いたのは先週の日曜。
地方銀行からはちょっと離れるのですが、銀行の社会的役割についてのお話です。銀行の一番大事な仕事、それは信用創造です。
お金を増やすにはどうしたらいいでしょうか?
お金をたくさん作る?
もしそうすると一気にお金の価値が下がって、一気に物の値段が上がってしまいます。そうなると社会は混乱。あんまりいい手段ではなさそうですね。
じゃあどうしたらいいかというと、金を貸せばいいんです。
そして増える課程の事を信用創造といいます。簡単に具体例を書くとこんな感じ
↓
A銀行がお金を1000持ってます。
預金準備率は10%とすると、銀行は10%はもしもの為に残すので、900だけお金を貸せます。
そこに西園寺さんが900お金をかります。
西園寺さんは二階堂君から商品を買います。代金は900。
二階堂は受け取ったお金900を持ってると怖いので銀行に預けます。
B銀行は900のお金があります。てことは810まで貸せるので、
B銀行は有栖川さんに810貸しました。有栖川さんは810のお金で三条君に支払い、C銀行に三条は預ける。
ここでどうなるかというと、
A銀行 100+(900)西園寺に貸し出しで 1000のお金があったけど900使いました。
B銀行 (-900)+90+(810)貸し出しでーす お金は810使ったよ
C銀行 810 で729自由に使えるよ。
というわけで、1000しかお金はなかったのに2439ものお金がこの時点で市場に現れたわけです。むろんこの後もC銀行は金を貸します。最終的に準備率の逆数倍、1000のお金が10000になるまでお金は出ると考えられています。
というわけで、お金を増やす仕事が銀行にはあるんです。
詐欺みたいな話ですけど、これ現実です。実際はもっとお金を貸しています。これが行われるお陰で経済は活発になるわけです。
ですが、今の地方銀行はコレが上手く行っていません。信用創造はぶっちゃけすくない紙幣でより多くの経済活動を行う方法です。
コレが出来ないとどうなるかと言うと、経済規模が発達しないわけです。
具体例を挙げると江戸時代中期から末期にかけて江戸は経済規模が当時ではかなり大きかったのですが、お金は小判でした。そう、金がお金(金は金属の金っすよ?)だったので産出量によって徐々にお金が増えていたのですが、江戸の町はそれを上回る規模の経済が発達していました。
要するに、手元にお金が100文あって、欲しい商品は200文です。明らかにお金が足りないので、ツケで100文分つけてもらって、買い物をします。そして借金が膨らんだまま・・・・となるといつしか払えないのは目に見えてます。結局そんな感じで足りないお金は幕府が借金と言う形で抱え込んでいたのです。だから後半の江戸幕府は借金まみれだったんですよ。詳しいプロセスは思いっきり端折った極論だがな!
まぁ、信用創造は経済規模の拡大についてフレキシブルに対応が出来る仕組みと思ってください。
一方、今の地方銀行は同じかと言うとまったく逆で、預金はたくさんあるんです。でも、借りてくれる人がいないんですよ。どうしてかと言うと地方経済は拡大傾向には向かず、どちらかと言うと縮小気味だからです。宮崎県知事が逮捕されましたが、地方社会の会社は仕事が少ないんですよ。と言う事は、お金を借りても(仕事がないので)お金を増やす事ができない。じゃぁ、お金を借りない。
お金を借りてくれないと銀行は、お金を増やせないのでそこで信用創造が止まってしまう、と言うわけです。
そう考えると実にフレキシブルな仕組みな分けですが、銀行も霞み食って生きているわけではないので、預金として預かったからには利子付けて返さなきゃいけません。そして社員達の食い扶持分も稼がなきゃいけません。じゃー、どこで稼いでたの?ってきかれたら有価証券です。
コレは社債とか株式とか国債とか、地方債とか色々あるのですが、今回はこんなところで次回は銀行の有価証券部門についてお話しするよ!←(予定は未定)
流石にコレだけはなんなので一応付け加えとして、最近の企業風土的に、「朝早くから着て夜遅くまで頑張る社員」よりも「定刻どり出社して、素早く仕事を終わらせて定時に帰宅する社員」を求めているのが建前のようです。就活でホワイトカラーエグゼンプションの話を聞くと大抵そう返ってきます。基本的に、「自分は部署が違うから詳しい事はわからないけど……」と前置きをされますが。
だがしかし、そうは問屋が卸さないのも現実でしょうね。まだまだこの問題は慎重に論議すべきだと思うのですがー、と言ったところで今回の挨拶を。
ども、たまの休みにPC前でだらだらしてたら妹に、政経教えろ!といわれてメッセでマクロ学と金融市場の軽い説明をさせられました。ちょうど信用創造の話も出たのでその流れを書こうかと。ちなみに書いたのは先週の日曜。
地方銀行からはちょっと離れるのですが、銀行の社会的役割についてのお話です。銀行の一番大事な仕事、それは信用創造です。
お金を増やすにはどうしたらいいでしょうか?
お金をたくさん作る?
もしそうすると一気にお金の価値が下がって、一気に物の値段が上がってしまいます。そうなると社会は混乱。あんまりいい手段ではなさそうですね。
じゃあどうしたらいいかというと、金を貸せばいいんです。
そして増える課程の事を信用創造といいます。簡単に具体例を書くとこんな感じ
↓
A銀行がお金を1000持ってます。
預金準備率は10%とすると、銀行は10%はもしもの為に残すので、900だけお金を貸せます。
そこに西園寺さんが900お金をかります。
西園寺さんは二階堂君から商品を買います。代金は900。
二階堂は受け取ったお金900を持ってると怖いので銀行に預けます。
B銀行は900のお金があります。てことは810まで貸せるので、
B銀行は有栖川さんに810貸しました。有栖川さんは810のお金で三条君に支払い、C銀行に三条は預ける。
ここでどうなるかというと、
A銀行 100+(900)西園寺に貸し出しで 1000のお金があったけど900使いました。
B銀行 (-900)+90+(810)貸し出しでーす お金は810使ったよ
C銀行 810 で729自由に使えるよ。
というわけで、1000しかお金はなかったのに2439ものお金がこの時点で市場に現れたわけです。むろんこの後もC銀行は金を貸します。最終的に準備率の逆数倍、1000のお金が10000になるまでお金は出ると考えられています。
というわけで、お金を増やす仕事が銀行にはあるんです。
詐欺みたいな話ですけど、これ現実です。実際はもっとお金を貸しています。これが行われるお陰で経済は活発になるわけです。
ですが、今の地方銀行はコレが上手く行っていません。信用創造はぶっちゃけすくない紙幣でより多くの経済活動を行う方法です。
コレが出来ないとどうなるかと言うと、経済規模が発達しないわけです。
具体例を挙げると江戸時代中期から末期にかけて江戸は経済規模が当時ではかなり大きかったのですが、お金は小判でした。そう、金がお金(金は金属の金っすよ?)だったので産出量によって徐々にお金が増えていたのですが、江戸の町はそれを上回る規模の経済が発達していました。
要するに、手元にお金が100文あって、欲しい商品は200文です。明らかにお金が足りないので、ツケで100文分つけてもらって、買い物をします。そして借金が膨らんだまま・・・・となるといつしか払えないのは目に見えてます。結局そんな感じで足りないお金は幕府が借金と言う形で抱え込んでいたのです。だから後半の江戸幕府は借金まみれだったんですよ。詳しいプロセスは思いっきり端折った極論だがな!
まぁ、信用創造は経済規模の拡大についてフレキシブルに対応が出来る仕組みと思ってください。
一方、今の地方銀行は同じかと言うとまったく逆で、預金はたくさんあるんです。でも、借りてくれる人がいないんですよ。どうしてかと言うと地方経済は拡大傾向には向かず、どちらかと言うと縮小気味だからです。宮崎県知事が逮捕されましたが、地方社会の会社は仕事が少ないんですよ。と言う事は、お金を借りても(仕事がないので)お金を増やす事ができない。じゃぁ、お金を借りない。
お金を借りてくれないと銀行は、お金を増やせないのでそこで信用創造が止まってしまう、と言うわけです。
そう考えると実にフレキシブルな仕組みな分けですが、銀行も霞み食って生きているわけではないので、預金として預かったからには利子付けて返さなきゃいけません。そして社員達の食い扶持分も稼がなきゃいけません。じゃー、どこで稼いでたの?ってきかれたら有価証券です。
コレは社債とか株式とか国債とか、地方債とか色々あるのですが、今回はこんなところで次回は銀行の有価証券部門についてお話しするよ!←(予定は未定)
などというテーマで懸賞論文を書かなきゃいけないenです。
学術的知識は皆無に近いよ。
まぁ、月記として細々とかいてるわりに結構訪問者が多くて心苦しい限りです。基本的に気になる事をまとめてるだけなので本格的に調べたい人はぐーぐる先生に教えを請うとよいと思います。取り敢えず、更新を増やすために懸賞論文の知識整理も交えつつ、エッセイを書きます。
つーわけで今回は、今のところ調べている地方銀行について語るタメの不良債権を語ろうかと。ソースはあるのですがどこから引っ張ったのか、また引っ張ったにしても一部分しかないものもあるのでうろ覚えで書いてあるものだと思ってくだされ。
『第一回目:不良債権の処理と地方銀行の諸々。』
バブル崩壊によって不良債権が膨大に現れた等とニュースで簡単に紹介されてましたが、そもそも不良債権とは債務者(会社とかお金借りた人)が『もう金返せないっす、ごめんなさい』と言ってしまって発生するものです。これは好景気だろうが、不景気だろうが発生するものです。そのための不良債権準備金等を銀行は用意しています。(事業の失敗は景気が良くても悪くてもあるんです)
いつでも不良債権は発生する物なのですが、日本の銀行は不良債権になりそうな場合はお金を貸しませんでした。でもたくさんお金を貸してます。どうやってお金を貸しているかというと、
『土地の担保があれば、失敗しそうな事業でもお金かしていいんじゃない? 失敗すればその土地巻き上げれば済む話だし(土地本位制)』という感じでお金を貸してくれます。
実際、俺の祖父も事業内容が芳しくなくても不動産資産があるので債務評価は悪くありませんでした。(←日本特有の制度です。土地は日本だとかなりの資産価値ですが、外国ではそこまで価値が高くない)
さて、このように貸している限りでは殆ど不良債権が発生しませんでした。事業が失敗しても土地を巻き上げれば貸したお金は返ってくるので、債権としての問題はどこにもありません。そこに油断がありました。
バブルという時代は、土地がほったらかしにしてても値段が上がる時代でした。その理由は省きますが、そうなると『値段が上がった分だけお金貸せるじゃん』となったわけです。
例えば、7000万円の土地+3000万円のビルが有るとします。経営者は事業のためにこの物件を担保に入れて8000万お金を借ります。
銀行側としても、下だけで7000万、上が将来的に価値が下がっても(建物は古くなるので)まぁ返せるだろうと見るわけです。
ところが、バブルで7000万の評価だった土地が1億5000万円に上がりました。1億5000万円の価値があるのに、8000万だけしか借りてない債務者に、『1億5000万円までなら貸せるよー、資本金多いほうが事業しやすいでしょ?(貸せば貸すだけ利子がっぽりだぜ)』と誘惑をしてきます。事業者も運転資金がそれだけ増えれば経営は楽になりますし、大量発注によるコスト減も狙えます。支店を増やす事もできるかもしれません。というわけで、借りてしまうのですが、数年後バブルが去ってしまって土地の価値が元に戻ってしまいました。1億5000万の担保には7000万の土地と立て直した方がマシな建物だけが残りました。利子は始めに借りてた2倍も必要です。しかし経営は相変わらずなので利子が増えた分を稼ぐのは難しく、余分に借りていた分はというとバブルの時に色々事業に投資してしまい残っていません。このままでは倒産してしまいます。
経営者も焦りますが、もっと焦るのは銀行。1億5000万も貸してるのに、債務者は7000万の土地しか持ってない。その他諸々を売り払ったとしても1億になるかならないか。どー勘定を見積もっても5000万は足りない。貸したお金の満額が返ってこないわけです。このまま倒産されたら大損です。倒産されれば今後お金を返していってくれなくなる訳です。
というわけで銀行は、何とか利子だけでも返してもらうために、新しくお金を貸します。経営者としても倒産は避けたいのでそのお金を借りて即効で利子に使ってしまいます。そして新たな借金が増え、利子も増えて首が段々と絞まっていく……というのが不良債権です。ほったらかすとさらに悪化します。もはやここまで来ると自転車操業ですから、早めに止めを刺してあげるのが経営者にとっても銀行にとってもマシです。でもなかなか踏み切れないものがあるのが人間です。
この不良債権を処理するには、銀行が身銭を切って『借金(利子)減らすから、頑張って返してね(減額交渉)』をするのか、『お宅は返済できそうに無いんで、全部持ってきます(差し押さえ)』をするのかは分りませんが、どちらにしろ大損です。そんなの銀行はしたくありません。
でも政府は不良債権の比率を下げろと、都市銀行に口をすっぱく言って来ます。じゃぁどうするか。
『俺ら都市銀行は、政府がうるさく言ってくるんだけど、地方銀行君には政府はあんまり言ってこないじゃん? ちょっと色つけるから不良債権引き受けてくれない? それにほら、コイツ(債務者)まだまだ頑張れるっつってるしもしかしたら不良債権じゃなくなるかもしれないし、コイツ潰れたら他のところが不良債権になるかもよ?』
というやり取りが有ったかどうかはわかりませんが、地方銀行としては倒産する企業が増えれば、それに連ねて倒産する企業が増えます(取引先でそこに商品納めたまま代金払ってもらってないところとか)。地方経済が悪化すれば、その地方の金融機関である銀行の経営も悪化してしまうわけです。
結局、多くの地方銀行が都市銀行の不良債権を引き受けました。都市銀行は政府に言われたとおり、不良債権比率5%を全て下回りました。
無論、地方銀行に任せられない(引き受けたがらないほど酷い)不良債権や処理しなければならない不良債権は都市銀行が処理をしています。政府からの支援金ももらいつつ。
一方押し付けられてしまった地方銀行君は頑張っているところは2%〜5%ぐらいですが、ひどいところは10%を超えている銀行もあります。不良債権比率を減らそうと思えば、不良債権のための積立金を取り崩すか、自己資本(銀行自身のお金。実は、銀行は貸しているお金の総額の1/10前後しか持ってません)から減らさなければなりません。前者から減らせればさほど問題は無いのですが(利益からさっぴけばいいので)、後者だと今後の経営に大きな影響が出てしまうんです。
というわけで、不良債権がここまで発生してしまったまとめと、地方銀行の関係を書かせてもらいました。
さていつ書くか分らない次回ですが、キーワードは信用創造だと思いますですよ?
学術的知識は皆無に近いよ。
まぁ、月記として細々とかいてるわりに結構訪問者が多くて心苦しい限りです。基本的に気になる事をまとめてるだけなので本格的に調べたい人はぐーぐる先生に教えを請うとよいと思います。取り敢えず、更新を増やすために懸賞論文の知識整理も交えつつ、エッセイを書きます。
つーわけで今回は、今のところ調べている地方銀行について語るタメの不良債権を語ろうかと。ソースはあるのですがどこから引っ張ったのか、また引っ張ったにしても一部分しかないものもあるのでうろ覚えで書いてあるものだと思ってくだされ。
『第一回目:不良債権の処理と地方銀行の諸々。』
バブル崩壊によって不良債権が膨大に現れた等とニュースで簡単に紹介されてましたが、そもそも不良債権とは債務者(会社とかお金借りた人)が『もう金返せないっす、ごめんなさい』と言ってしまって発生するものです。これは好景気だろうが、不景気だろうが発生するものです。そのための不良債権準備金等を銀行は用意しています。(事業の失敗は景気が良くても悪くてもあるんです)
いつでも不良債権は発生する物なのですが、日本の銀行は不良債権になりそうな場合はお金を貸しませんでした。でもたくさんお金を貸してます。どうやってお金を貸しているかというと、
『土地の担保があれば、失敗しそうな事業でもお金かしていいんじゃない? 失敗すればその土地巻き上げれば済む話だし(土地本位制)』という感じでお金を貸してくれます。
実際、俺の祖父も事業内容が芳しくなくても不動産資産があるので債務評価は悪くありませんでした。(←日本特有の制度です。土地は日本だとかなりの資産価値ですが、外国ではそこまで価値が高くない)
さて、このように貸している限りでは殆ど不良債権が発生しませんでした。事業が失敗しても土地を巻き上げれば貸したお金は返ってくるので、債権としての問題はどこにもありません。そこに油断がありました。
バブルという時代は、土地がほったらかしにしてても値段が上がる時代でした。その理由は省きますが、そうなると『値段が上がった分だけお金貸せるじゃん』となったわけです。
例えば、7000万円の土地+3000万円のビルが有るとします。経営者は事業のためにこの物件を担保に入れて8000万お金を借ります。
銀行側としても、下だけで7000万、上が将来的に価値が下がっても(建物は古くなるので)まぁ返せるだろうと見るわけです。
ところが、バブルで7000万の評価だった土地が1億5000万円に上がりました。1億5000万円の価値があるのに、8000万だけしか借りてない債務者に、『1億5000万円までなら貸せるよー、資本金多いほうが事業しやすいでしょ?(貸せば貸すだけ利子がっぽりだぜ)』と誘惑をしてきます。事業者も運転資金がそれだけ増えれば経営は楽になりますし、大量発注によるコスト減も狙えます。支店を増やす事もできるかもしれません。というわけで、借りてしまうのですが、数年後バブルが去ってしまって土地の価値が元に戻ってしまいました。1億5000万の担保には7000万の土地と立て直した方がマシな建物だけが残りました。利子は始めに借りてた2倍も必要です。しかし経営は相変わらずなので利子が増えた分を稼ぐのは難しく、余分に借りていた分はというとバブルの時に色々事業に投資してしまい残っていません。このままでは倒産してしまいます。
経営者も焦りますが、もっと焦るのは銀行。1億5000万も貸してるのに、債務者は7000万の土地しか持ってない。その他諸々を売り払ったとしても1億になるかならないか。どー勘定を見積もっても5000万は足りない。貸したお金の満額が返ってこないわけです。このまま倒産されたら大損です。倒産されれば今後お金を返していってくれなくなる訳です。
というわけで銀行は、何とか利子だけでも返してもらうために、新しくお金を貸します。経営者としても倒産は避けたいのでそのお金を借りて即効で利子に使ってしまいます。そして新たな借金が増え、利子も増えて首が段々と絞まっていく……というのが不良債権です。ほったらかすとさらに悪化します。もはやここまで来ると自転車操業ですから、早めに止めを刺してあげるのが経営者にとっても銀行にとってもマシです。でもなかなか踏み切れないものがあるのが人間です。
この不良債権を処理するには、銀行が身銭を切って『借金(利子)減らすから、頑張って返してね(減額交渉)』をするのか、『お宅は返済できそうに無いんで、全部持ってきます(差し押さえ)』をするのかは分りませんが、どちらにしろ大損です。そんなの銀行はしたくありません。
でも政府は不良債権の比率を下げろと、都市銀行に口をすっぱく言って来ます。じゃぁどうするか。
『俺ら都市銀行は、政府がうるさく言ってくるんだけど、地方銀行君には政府はあんまり言ってこないじゃん? ちょっと色つけるから不良債権引き受けてくれない? それにほら、コイツ(債務者)まだまだ頑張れるっつってるしもしかしたら不良債権じゃなくなるかもしれないし、コイツ潰れたら他のところが不良債権になるかもよ?』
というやり取りが有ったかどうかはわかりませんが、地方銀行としては倒産する企業が増えれば、それに連ねて倒産する企業が増えます(取引先でそこに商品納めたまま代金払ってもらってないところとか)。地方経済が悪化すれば、その地方の金融機関である銀行の経営も悪化してしまうわけです。
結局、多くの地方銀行が都市銀行の不良債権を引き受けました。都市銀行は政府に言われたとおり、不良債権比率5%を全て下回りました。
無論、地方銀行に任せられない(引き受けたがらないほど酷い)不良債権や処理しなければならない不良債権は都市銀行が処理をしています。政府からの支援金ももらいつつ。
一方押し付けられてしまった地方銀行君は頑張っているところは2%〜5%ぐらいですが、ひどいところは10%を超えている銀行もあります。不良債権比率を減らそうと思えば、不良債権のための積立金を取り崩すか、自己資本(銀行自身のお金。実は、銀行は貸しているお金の総額の1/10前後しか持ってません)から減らさなければなりません。前者から減らせればさほど問題は無いのですが(利益からさっぴけばいいので)、後者だと今後の経営に大きな影響が出てしまうんです。
というわけで、不良債権がここまで発生してしまったまとめと、地方銀行の関係を書かせてもらいました。
さていつ書くか分らない次回ですが、キーワードは信用創造だと思いますですよ?