「あー言えばこういうって言葉あるじゃん?」
「無いよ」
「いやあるってマジで!」
「無いよ。だから?」
「・・・ちょっと待ってやがれ、お前!」
「・・・ああ ――言えばこう言う
相手の言うことに対してあれこれと理屈をつけて従わない。 ほらあるじゃないか!」
「ちっ気づきやがったか」
「気付くわ! つーか、もろにある言葉じゃねぇか、っつーかことわざだろコレ!」
「ほう、なにかね。ああいえばこういうで何がしたいんだね?」
「あー・・・何がしたかったんだっけ」
「よし、勝った」
「まて! 待て、お前! なんだそれは!」
「無欲の勝利だな」
「いやお前何か違う! なんかいろいろ間違えててどこから突っ込んだらいいかわからんけど違う!」
「君が話題を振ってきて私と会話をしようとしてる所の出鼻をくじいて君を混乱させて、会話をさせないようにした。コレは私の勝ちと言えなくは無いだろうか?」
「・・・、そういわれると勝ち・・なのか?・・・」
「そもそも勝負して無いだろうに」
「だー、てめー騙しやがって!」
「騙してなんかないよ、からかってるだけだよ」
「ああもう、ああ言えばこう言いやがって! ・・・そうだそれだ!」
「うん、それだねぇ。君が使いたそうだからそういう状況を作ってみた」
「あ、ありがとう?…って、チゲー! ゼッテーからかっててそうなっただけでチゲー!!! 本当はこう言いたかったんだ! 『お前みたいに嫌味で性根の腐ったヤツにぴったりな言葉だよな!』って!」
「それはそれは、お褒めに預かり恐悦至極」
「きょ、きょえいつ?…」
「そうそう、競泳。 冬場の温水プールで練習してて逆上せないのかね、彼ら」
「そんなお風呂みたいにお湯はあったくないだろう・・・って違う、何の話だ!」
「・・・叫ぶのは止めたまえ、頭がガンガンする」
「嬉しいやろ?」
「うん、君が怒り狂ってる様を見るのは非常に楽しいね」
「くそー、なんかムカツク!」
「怒りとは生きている証拠だよ。充実した人生というものは素晴らしいね、そう思わないかい?」
「・・・ああ? そ、そうだな」
「君は本当に素晴らしいよ」
「・・・・?」
「・・・素晴らしい馬鹿だ」
「殺す、殺す、睡眠薬飲ませて雪山に埋めて窒息と凍死を味合わせた上に薬物中毒で殺す!」
「そんなことしたらつかまってしまうよ、君が。親愛なる君が警察の厄介になるのは嘆かわしいからやめなさい」
「あ・・・ああ?」
「ね、君の心は純粋でとても美しくて、ガラスのように澄み切っているから、そんなどす黒い感情で穢れさせてはいけないよ」
「……そもそも、怒らせてるのは誰だ?…」
「ははは、簡単な質問だな。私に決まってるじゃないか!」
「とりあえずテメー殴らせろ!」
「無いよ」
「いやあるってマジで!」
「無いよ。だから?」
「・・・ちょっと待ってやがれ、お前!」
「・・・ああ ――言えばこう言う
相手の言うことに対してあれこれと理屈をつけて従わない。 ほらあるじゃないか!」
「ちっ気づきやがったか」
「気付くわ! つーか、もろにある言葉じゃねぇか、っつーかことわざだろコレ!」
「ほう、なにかね。ああいえばこういうで何がしたいんだね?」
「あー・・・何がしたかったんだっけ」
「よし、勝った」
「まて! 待て、お前! なんだそれは!」
「無欲の勝利だな」
「いやお前何か違う! なんかいろいろ間違えててどこから突っ込んだらいいかわからんけど違う!」
「君が話題を振ってきて私と会話をしようとしてる所の出鼻をくじいて君を混乱させて、会話をさせないようにした。コレは私の勝ちと言えなくは無いだろうか?」
「・・・、そういわれると勝ち・・なのか?・・・」
「そもそも勝負して無いだろうに」
「だー、てめー騙しやがって!」
「騙してなんかないよ、からかってるだけだよ」
「ああもう、ああ言えばこう言いやがって! ・・・そうだそれだ!」
「うん、それだねぇ。君が使いたそうだからそういう状況を作ってみた」
「あ、ありがとう?…って、チゲー! ゼッテーからかっててそうなっただけでチゲー!!! 本当はこう言いたかったんだ! 『お前みたいに嫌味で性根の腐ったヤツにぴったりな言葉だよな!』って!」
「それはそれは、お褒めに預かり恐悦至極」
「きょ、きょえいつ?…」
「そうそう、競泳。 冬場の温水プールで練習してて逆上せないのかね、彼ら」
「そんなお風呂みたいにお湯はあったくないだろう・・・って違う、何の話だ!」
「・・・叫ぶのは止めたまえ、頭がガンガンする」
「嬉しいやろ?」
「うん、君が怒り狂ってる様を見るのは非常に楽しいね」
「くそー、なんかムカツク!」
「怒りとは生きている証拠だよ。充実した人生というものは素晴らしいね、そう思わないかい?」
「・・・ああ? そ、そうだな」
「君は本当に素晴らしいよ」
「・・・・?」
「・・・素晴らしい馬鹿だ」
「殺す、殺す、睡眠薬飲ませて雪山に埋めて窒息と凍死を味合わせた上に薬物中毒で殺す!」
「そんなことしたらつかまってしまうよ、君が。親愛なる君が警察の厄介になるのは嘆かわしいからやめなさい」
「あ・・・ああ?」
「ね、君の心は純粋でとても美しくて、ガラスのように澄み切っているから、そんなどす黒い感情で穢れさせてはいけないよ」
「……そもそも、怒らせてるのは誰だ?…」
「ははは、簡単な質問だな。私に決まってるじゃないか!」
「とりあえずテメー殴らせろ!」
「あーかったりー、かったりくてたりー」
「たりくてかったるいか、かったるくてたるいか、はっきりしなさい」
「そもそも、かったるいってなによ?」
「たるいはダルイが訛った物で、かっは多分強調因子だろう」
「かったるい口調だな・・・つーか意味言ってくれよ」
「国語辞典で調べなさい」
「・・・・・・形容詞〔「かいだるい(腕弛)」の転〕(1)体が疲れてだるい。ものうい。「―・くて何もする気がない」(2)もどかしい。じれったい。「―・い男だ」→おかったるい[派生] ――げ(形動)――さ(名)・・・・・・嘘じゃねぇか!」
「フッ、諸説俗説が必ずしも嘘とは言い切れないではないか。私の類推が必ずしも間違いとは言い切れないのだよ、ワトスン君 確かに、適当に答えはしたが」
「・・・・・って騙されねーよ。そもそもワトスンっていつの時代のシャーロックホームズ気取りなんだよ!」
「ざっと100年前?」
「俺に聞くな!」
「しかしまぁ、アレだな」
「? ぁんだよ」
「窓の外を見ろ」
「?」
「と、見る阿呆」
「・・・・・・」
「いや、テストも終わりだなぁ・・・と私は言いたかったのだよ。遊びの約束してる大学生が目に入るじゃないか」
「・・・で? 何が言いたいんだ、コラ」
「かったるいと君が感じる期間が終わって、鎖に縛られた獣は野に放たれるわけだよ」
「・・・今、遠回しに、俺のこと見下しただろ?」
「いやいや、君の行動力を評して獣と表し、大学の課程がすべて終了して、休暇を大いに謳歌する君の様を奔放に表現しようとしたらそうなったまでで、別に見下したりしているわけではないはずだよ?」
「・・・?・・・まぁいいか。でもまだあと一科目あるしなぁ」
「それを落としたら君は留年だねぇ」
「うれしそうに言ってるだろ、テメ」
「そう見えるのは、君の心にだね--」
「いや、聞きたくない、うるさいほっとけ」
「悲観して振り払うほどに君は真面目に勉強していないようだが、現実から逃げてもすべては解決しないわけで、人生における障害は越えて突き進むざるおえないのが理性的な人間ではないのかね。そして逃げれば逃げるだけツケは回りまわって・・・・・」
「あーもう、難しい言い回しとかウゼェ。つーか何が言いたいんだよ?」
「机に単語書くのはよくないんじゃないかね?」
「・・・・・・俺に聞かれても・・・・困る・・・・・・」
「たりくてかったるいか、かったるくてたるいか、はっきりしなさい」
「そもそも、かったるいってなによ?」
「たるいはダルイが訛った物で、かっは多分強調因子だろう」
「かったるい口調だな・・・つーか意味言ってくれよ」
「国語辞典で調べなさい」
「・・・・・・形容詞〔「かいだるい(腕弛)」の転〕(1)体が疲れてだるい。ものうい。「―・くて何もする気がない」(2)もどかしい。じれったい。「―・い男だ」→おかったるい[派生] ――げ(形動)――さ(名)・・・・・・嘘じゃねぇか!」
「フッ、諸説俗説が必ずしも嘘とは言い切れないではないか。私の類推が必ずしも間違いとは言い切れないのだよ、ワトスン君 確かに、適当に答えはしたが」
「・・・・・って騙されねーよ。そもそもワトスンっていつの時代のシャーロックホームズ気取りなんだよ!」
「ざっと100年前?」
「俺に聞くな!」
「しかしまぁ、アレだな」
「? ぁんだよ」
「窓の外を見ろ」
「?」
「と、見る阿呆」
「・・・・・・」
「いや、テストも終わりだなぁ・・・と私は言いたかったのだよ。遊びの約束してる大学生が目に入るじゃないか」
「・・・で? 何が言いたいんだ、コラ」
「かったるいと君が感じる期間が終わって、鎖に縛られた獣は野に放たれるわけだよ」
「・・・今、遠回しに、俺のこと見下しただろ?」
「いやいや、君の行動力を評して獣と表し、大学の課程がすべて終了して、休暇を大いに謳歌する君の様を奔放に表現しようとしたらそうなったまでで、別に見下したりしているわけではないはずだよ?」
「・・・?・・・まぁいいか。でもまだあと一科目あるしなぁ」
「それを落としたら君は留年だねぇ」
「うれしそうに言ってるだろ、テメ」
「そう見えるのは、君の心にだね--」
「いや、聞きたくない、うるさいほっとけ」
「悲観して振り払うほどに君は真面目に勉強していないようだが、現実から逃げてもすべては解決しないわけで、人生における障害は越えて突き進むざるおえないのが理性的な人間ではないのかね。そして逃げれば逃げるだけツケは回りまわって・・・・・」
「あーもう、難しい言い回しとかウゼェ。つーか何が言いたいんだよ?」
「机に単語書くのはよくないんじゃないかね?」
「・・・・・・俺に聞かれても・・・・困る・・・・・・」