ども、月記ですらなくなったので慌てて挽回を狙うエンです。こんにちは。

 タイトルにあげたのは近代・現代経済の基礎を作り上げた偉大な経済学者たちのお名前です。
 ケインズは経済学をマクロとミクロで別けて、公共事業・金融政策による景気操作を政府は行うべきだという、総需要管理政策を提唱された経済学者。
 戦後資本主義経済の方向性を決定付けた学者です。

 シュンペーターは資本主義の発展はイノベーション(経済活動においての旧方式から新方式を導入する事によって発展すること)に本質があると説き、銀行の信用創造(企業家への資本の貸し出し)によって景気が好況になり、信用収縮(資本回収)によって不況になると説きました。
 そして、将来的に資本主義は破綻するであろうと予言を残した経済社会学者です。イギリスはこの予言が実現しないように苦心したと言われます。

 さて、最後はI・M・カーズナーです。この方はまだ現役だと思いますが、ケインズ・シュンペーターの考えを引き継いだ上で、シュンペーターの予言(いずれ資本主義経済は均衡状態になり経済発展は止まるだろうと言う意見)に真っ向から対抗し、世界は情報格差が存在する以上均衡状態は訪れる事がないのであり、其処に常にイノベーションが発生していくため、資本主義経済の発展が終わる事はないとました。
 そして、情報の不均衡はイノベーションの方向であるため、下手に規制を入れるよりも市場経済に任せたほうが不均衡はなくなると私は理解しています。

 というわけで、何が言いたかったかというと、アメリカ経済は規制撤廃によって経済改革が進みました。それによってGDPや資本経済としては発展していき双子の赤字も改革されていきました。で、それを日本も見習おうと改革を急ピッチで行ったのが小泉元首相です。そしてその改革の引き継いだのが安倍元首相でした。

 で、日本の方向性はアメリカ寄りに近づいたといえるのですがミクロ視点で見れば小泉首相が行った事は大変痛みが大きく地方経済破綻の一任は小泉元首相だという声が今も聞こえます。一方、マクロ視点で見れば国民一人一人の生産性が上がり企業は筋肉質になり、日本の成長率は上がっています。小泉改革の成果は日本経済全体の視点で見れば成功といえるのではないでしょうか。(他の経済要素もあります。)
(ミクロ視点で見れば、現在は従業員給与はあまり上昇していないため、恩恵は主に経営者(とくに新興企業の経営者)や株主のみが恩恵を受けているという問題もあります。)

 今のマスメディアはこのミクロもマクロもごっちゃにして語り、清濁混交で何を語っているかわからないままに民意を名乗り、政局混迷を引き起こしているように感じます。

 おかげさまで、小さな穴を突っつきまわし、小沢さん世代が残した泥を安倍元首相の責任として塗りたくって引き摺り下ろした印象が強いですね。
 TVをつけるとひたすら安倍首相を揶揄する発言ばかり。
 公共の電波での虐めを行うTVが「いじめはいけません。」と語る。

 そんなことをする前にもっと語るべき視点はあるだろ、と。

 カーズナーの方向性はマクロ視点で見れば資本経済は大きく発展していきますが、それは効率的な経済です。
 非効率的な仕組みは減らされていきます。其処には賄賂や談合などといったものもあるのですが、人情や思いやり、伝統や文化と言ったものも含まれています。
 そういうものを語るべき場は、国民の周りにはないようです。最も、あったらあったで余計混迷するかもしれませんがね。

 まぁ、安倍首相が退陣したおかげで改革は棚上げ。このまま非効率的な状況が進むのではないでしょうか。
 どちらが良いか悪いかは解らないままに・・・・・・。

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