などというテーマで懸賞論文を書かなきゃいけないenです。
学術的知識は皆無に近いよ。
まぁ、月記として細々とかいてるわりに結構訪問者が多くて心苦しい限りです。基本的に気になる事をまとめてるだけなので本格的に調べたい人はぐーぐる先生に教えを請うとよいと思います。取り敢えず、更新を増やすために懸賞論文の知識整理も交えつつ、エッセイを書きます。
つーわけで今回は、今のところ調べている地方銀行について語るタメの不良債権を語ろうかと。ソースはあるのですがどこから引っ張ったのか、また引っ張ったにしても一部分しかないものもあるのでうろ覚えで書いてあるものだと思ってくだされ。
『第一回目:不良債権の処理と地方銀行の諸々。』
バブル崩壊によって不良債権が膨大に現れた等とニュースで簡単に紹介されてましたが、そもそも不良債権とは債務者(会社とかお金借りた人)が『もう金返せないっす、ごめんなさい』と言ってしまって発生するものです。これは好景気だろうが、不景気だろうが発生するものです。そのための不良債権準備金等を銀行は用意しています。(事業の失敗は景気が良くても悪くてもあるんです)
いつでも不良債権は発生する物なのですが、日本の銀行は不良債権になりそうな場合はお金を貸しませんでした。でもたくさんお金を貸してます。どうやってお金を貸しているかというと、
『土地の担保があれば、失敗しそうな事業でもお金かしていいんじゃない? 失敗すればその土地巻き上げれば済む話だし(土地本位制)』という感じでお金を貸してくれます。
実際、俺の祖父も事業内容が芳しくなくても不動産資産があるので債務評価は悪くありませんでした。(←日本特有の制度です。土地は日本だとかなりの資産価値ですが、外国ではそこまで価値が高くない)
さて、このように貸している限りでは殆ど不良債権が発生しませんでした。事業が失敗しても土地を巻き上げれば貸したお金は返ってくるので、債権としての問題はどこにもありません。そこに油断がありました。
バブルという時代は、土地がほったらかしにしてても値段が上がる時代でした。その理由は省きますが、そうなると『値段が上がった分だけお金貸せるじゃん』となったわけです。
例えば、7000万円の土地+3000万円のビルが有るとします。経営者は事業のためにこの物件を担保に入れて8000万お金を借ります。
銀行側としても、下だけで7000万、上が将来的に価値が下がっても(建物は古くなるので)まぁ返せるだろうと見るわけです。
ところが、バブルで7000万の評価だった土地が1億5000万円に上がりました。1億5000万円の価値があるのに、8000万だけしか借りてない債務者に、『1億5000万円までなら貸せるよー、資本金多いほうが事業しやすいでしょ?(貸せば貸すだけ利子がっぽりだぜ)』と誘惑をしてきます。事業者も運転資金がそれだけ増えれば経営は楽になりますし、大量発注によるコスト減も狙えます。支店を増やす事もできるかもしれません。というわけで、借りてしまうのですが、数年後バブルが去ってしまって土地の価値が元に戻ってしまいました。1億5000万の担保には7000万の土地と立て直した方がマシな建物だけが残りました。利子は始めに借りてた2倍も必要です。しかし経営は相変わらずなので利子が増えた分を稼ぐのは難しく、余分に借りていた分はというとバブルの時に色々事業に投資してしまい残っていません。このままでは倒産してしまいます。
経営者も焦りますが、もっと焦るのは銀行。1億5000万も貸してるのに、債務者は7000万の土地しか持ってない。その他諸々を売り払ったとしても1億になるかならないか。どー勘定を見積もっても5000万は足りない。貸したお金の満額が返ってこないわけです。このまま倒産されたら大損です。倒産されれば今後お金を返していってくれなくなる訳です。
というわけで銀行は、何とか利子だけでも返してもらうために、新しくお金を貸します。経営者としても倒産は避けたいのでそのお金を借りて即効で利子に使ってしまいます。そして新たな借金が増え、利子も増えて首が段々と絞まっていく……というのが不良債権です。ほったらかすとさらに悪化します。もはやここまで来ると自転車操業ですから、早めに止めを刺してあげるのが経営者にとっても銀行にとってもマシです。でもなかなか踏み切れないものがあるのが人間です。
この不良債権を処理するには、銀行が身銭を切って『借金(利子)減らすから、頑張って返してね(減額交渉)』をするのか、『お宅は返済できそうに無いんで、全部持ってきます(差し押さえ)』をするのかは分りませんが、どちらにしろ大損です。そんなの銀行はしたくありません。
でも政府は不良債権の比率を下げろと、都市銀行に口をすっぱく言って来ます。じゃぁどうするか。
『俺ら都市銀行は、政府がうるさく言ってくるんだけど、地方銀行君には政府はあんまり言ってこないじゃん? ちょっと色つけるから不良債権引き受けてくれない? それにほら、コイツ(債務者)まだまだ頑張れるっつってるしもしかしたら不良債権じゃなくなるかもしれないし、コイツ潰れたら他のところが不良債権になるかもよ?』
というやり取りが有ったかどうかはわかりませんが、地方銀行としては倒産する企業が増えれば、それに連ねて倒産する企業が増えます(取引先でそこに商品納めたまま代金払ってもらってないところとか)。地方経済が悪化すれば、その地方の金融機関である銀行の経営も悪化してしまうわけです。
結局、多くの地方銀行が都市銀行の不良債権を引き受けました。都市銀行は政府に言われたとおり、不良債権比率5%を全て下回りました。
無論、地方銀行に任せられない(引き受けたがらないほど酷い)不良債権や処理しなければならない不良債権は都市銀行が処理をしています。政府からの支援金ももらいつつ。
一方押し付けられてしまった地方銀行君は頑張っているところは2%〜5%ぐらいですが、ひどいところは10%を超えている銀行もあります。不良債権比率を減らそうと思えば、不良債権のための積立金を取り崩すか、自己資本(銀行自身のお金。実は、銀行は貸しているお金の総額の1/10前後しか持ってません)から減らさなければなりません。前者から減らせればさほど問題は無いのですが(利益からさっぴけばいいので)、後者だと今後の経営に大きな影響が出てしまうんです。
というわけで、不良債権がここまで発生してしまったまとめと、地方銀行の関係を書かせてもらいました。
さていつ書くか分らない次回ですが、キーワードは信用創造だと思いますですよ?
学術的知識は皆無に近いよ。
まぁ、月記として細々とかいてるわりに結構訪問者が多くて心苦しい限りです。基本的に気になる事をまとめてるだけなので本格的に調べたい人はぐーぐる先生に教えを請うとよいと思います。取り敢えず、更新を増やすために懸賞論文の知識整理も交えつつ、エッセイを書きます。
つーわけで今回は、今のところ調べている地方銀行について語るタメの不良債権を語ろうかと。ソースはあるのですがどこから引っ張ったのか、また引っ張ったにしても一部分しかないものもあるのでうろ覚えで書いてあるものだと思ってくだされ。
『第一回目:不良債権の処理と地方銀行の諸々。』
バブル崩壊によって不良債権が膨大に現れた等とニュースで簡単に紹介されてましたが、そもそも不良債権とは債務者(会社とかお金借りた人)が『もう金返せないっす、ごめんなさい』と言ってしまって発生するものです。これは好景気だろうが、不景気だろうが発生するものです。そのための不良債権準備金等を銀行は用意しています。(事業の失敗は景気が良くても悪くてもあるんです)
いつでも不良債権は発生する物なのですが、日本の銀行は不良債権になりそうな場合はお金を貸しませんでした。でもたくさんお金を貸してます。どうやってお金を貸しているかというと、
『土地の担保があれば、失敗しそうな事業でもお金かしていいんじゃない? 失敗すればその土地巻き上げれば済む話だし(土地本位制)』という感じでお金を貸してくれます。
実際、俺の祖父も事業内容が芳しくなくても不動産資産があるので債務評価は悪くありませんでした。(←日本特有の制度です。土地は日本だとかなりの資産価値ですが、外国ではそこまで価値が高くない)
さて、このように貸している限りでは殆ど不良債権が発生しませんでした。事業が失敗しても土地を巻き上げれば貸したお金は返ってくるので、債権としての問題はどこにもありません。そこに油断がありました。
バブルという時代は、土地がほったらかしにしてても値段が上がる時代でした。その理由は省きますが、そうなると『値段が上がった分だけお金貸せるじゃん』となったわけです。
例えば、7000万円の土地+3000万円のビルが有るとします。経営者は事業のためにこの物件を担保に入れて8000万お金を借ります。
銀行側としても、下だけで7000万、上が将来的に価値が下がっても(建物は古くなるので)まぁ返せるだろうと見るわけです。
ところが、バブルで7000万の評価だった土地が1億5000万円に上がりました。1億5000万円の価値があるのに、8000万だけしか借りてない債務者に、『1億5000万円までなら貸せるよー、資本金多いほうが事業しやすいでしょ?(貸せば貸すだけ利子がっぽりだぜ)』と誘惑をしてきます。事業者も運転資金がそれだけ増えれば経営は楽になりますし、大量発注によるコスト減も狙えます。支店を増やす事もできるかもしれません。というわけで、借りてしまうのですが、数年後バブルが去ってしまって土地の価値が元に戻ってしまいました。1億5000万の担保には7000万の土地と立て直した方がマシな建物だけが残りました。利子は始めに借りてた2倍も必要です。しかし経営は相変わらずなので利子が増えた分を稼ぐのは難しく、余分に借りていた分はというとバブルの時に色々事業に投資してしまい残っていません。このままでは倒産してしまいます。
経営者も焦りますが、もっと焦るのは銀行。1億5000万も貸してるのに、債務者は7000万の土地しか持ってない。その他諸々を売り払ったとしても1億になるかならないか。どー勘定を見積もっても5000万は足りない。貸したお金の満額が返ってこないわけです。このまま倒産されたら大損です。倒産されれば今後お金を返していってくれなくなる訳です。
というわけで銀行は、何とか利子だけでも返してもらうために、新しくお金を貸します。経営者としても倒産は避けたいのでそのお金を借りて即効で利子に使ってしまいます。そして新たな借金が増え、利子も増えて首が段々と絞まっていく……というのが不良債権です。ほったらかすとさらに悪化します。もはやここまで来ると自転車操業ですから、早めに止めを刺してあげるのが経営者にとっても銀行にとってもマシです。でもなかなか踏み切れないものがあるのが人間です。
この不良債権を処理するには、銀行が身銭を切って『借金(利子)減らすから、頑張って返してね(減額交渉)』をするのか、『お宅は返済できそうに無いんで、全部持ってきます(差し押さえ)』をするのかは分りませんが、どちらにしろ大損です。そんなの銀行はしたくありません。
でも政府は不良債権の比率を下げろと、都市銀行に口をすっぱく言って来ます。じゃぁどうするか。
『俺ら都市銀行は、政府がうるさく言ってくるんだけど、地方銀行君には政府はあんまり言ってこないじゃん? ちょっと色つけるから不良債権引き受けてくれない? それにほら、コイツ(債務者)まだまだ頑張れるっつってるしもしかしたら不良債権じゃなくなるかもしれないし、コイツ潰れたら他のところが不良債権になるかもよ?』
というやり取りが有ったかどうかはわかりませんが、地方銀行としては倒産する企業が増えれば、それに連ねて倒産する企業が増えます(取引先でそこに商品納めたまま代金払ってもらってないところとか)。地方経済が悪化すれば、その地方の金融機関である銀行の経営も悪化してしまうわけです。
結局、多くの地方銀行が都市銀行の不良債権を引き受けました。都市銀行は政府に言われたとおり、不良債権比率5%を全て下回りました。
無論、地方銀行に任せられない(引き受けたがらないほど酷い)不良債権や処理しなければならない不良債権は都市銀行が処理をしています。政府からの支援金ももらいつつ。
一方押し付けられてしまった地方銀行君は頑張っているところは2%〜5%ぐらいですが、ひどいところは10%を超えている銀行もあります。不良債権比率を減らそうと思えば、不良債権のための積立金を取り崩すか、自己資本(銀行自身のお金。実は、銀行は貸しているお金の総額の1/10前後しか持ってません)から減らさなければなりません。前者から減らせればさほど問題は無いのですが(利益からさっぴけばいいので)、後者だと今後の経営に大きな影響が出てしまうんです。
というわけで、不良債権がここまで発生してしまったまとめと、地方銀行の関係を書かせてもらいました。
さていつ書くか分らない次回ですが、キーワードは信用創造だと思いますですよ?
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