お通夜に行ってきました。
2001年7月23日今回は、冗談無しの方向で(w
神戸の朝霧駅の将棋倒し事件、
花火大会を見るために約13万人が集まっていたんですが、通り道がたった一つの歩道橋だけしかなく、ごった返して事件が起こってしまった。
と言うのが起こりました。TVのニュースでやってますがね。
さて、少し話が変わりますが、ウチの担任について話させてもらいます。
ウチの担任は、一度定年退職を迎えたんですが、前の校長に頼まれて、ウチの学校で教鞭を振るう事になりました。
何故、彼が頼まれたかというと、非常に教師として優れ、人として素晴らしい、方なんですね。
彼の業績を上げてもしゃーないんで端折りますけど、正義感溢れる今の時代には少数派になった熱血教師なんですわ。
大半の生徒には嫌われてはいますが、良い先生だと俺は思っています。
男気がある先生で、人が困っていたら、まず助けに行く。と言う、教師の鏡となる人でした。
またまた、話は変わってしまいますが、今度はとあるお父さんのお話。
花火大会の晩に奥さんと、3人のお子さんを連れて見に行っていたそうです。
しかし、大き目の歩道橋で人が鮨詰のようになって動けない。
何故かと言うと、花火が打ち上げられる度に、みんな上を見上げて足が止まるからだそうです。その上、駅と海岸の間には歩道橋しかないのです。朝霧の上に行こうとすれば、そこを通る他はかなりの遠回りになります。
そんな時に、人の悲鳴が聞こえたんだそうです。
「おら、花火見えへんやんケ、そこどけ!」
「キャア」
茶髪の男達が何を思ったか、お婆さんの背中を蹴ったそうです。
そして、その後。将棋倒しに倒れていった人達を踏みつけて、自分達だけ先に進んでいってたそうです。
『これは、助けなイカン』
そう思ったお父さんは、自分の子供達を見ました。
4歳の長男はお母さんにしっかりとくっ付いています。
0歳の三男はお母さんがしっかりと抱きかかえてました。
2歳の次男はお父さんの傍に居ましたが、近くに歩道橋の隙間がありました。ちょうど彼が入っていられるぐらいの。そこに入っていれば、彼は大丈夫な様にお父さんは思えました。
それに、彼は利口で約束は守ってくれます。
「ここで、待っとくんだ絶対に動くんじゃないぞ」
「うん」
男の子は頷きました。
お父さんは必死に悲鳴があがった方へと向かいます。
すると突然、人が将棋倒しの様に倒れていきました。
お父さんはすぐさま、人を助け起こしていきます。
最後の女の人を助け起こしたとき、その下に、自分の子供が下敷きになっていました。
そして、彼は息を引き取ったそうです。
病院からの電話を受けたウチの担任は、愕然としたそうです。
つい、さっきまで家で遊びまわってたのだから。
本当に正義感溢れる良い先生なんです。
そして、義理の息子さんも同じく正義感が溢れていたんでしょう。
何故、このような事になってしまったのか。
日頃はいらない事書けるくせに、重要なことを言葉で表せれない自分が情けないですが、心の奥が痛いです。
なくなった子のお母さんは、
「悔しい」
とだけ言って泣いていたそうです。その言葉にはいろんな物が混じっているかもしれませんが、担任は一言、娘に言ったそうです。
「君の夫は素晴らしい行動をした、夫の前でその言葉を言ってはいけないよ」
担任に、迷惑は承知でニュースの直後に電話をしたのですが、その時に
「人の生きてる時間はそれぞれ、長さが違うんものなんだ。長い人もいれば、短い人もいる。ワシの孫はそれが短かったんだ。人の命が儚いのを実感したよ」
電話の後、俺始めて八つ当りで物を壊してしまいました。
どうして、良い人達が不幸を背負わなければいけないのか。
どうして、自分勝手に生きている姑息な人間は今日も笑っているのか。
今日、担任はお通夜が夕方からあるのですが、夏季講習の初日なので頑張って学校にきました。
そして授業をしっかりとして、明日休む件を伝えたり、事件の顛末を語ってくれたりしましたが、その話の途中に眠る生徒が出た。
腐り果てたクラスとは思っていたが、
ここまで性根が腐って消失したヤツもいたとは。
茶髪の男達も、自分のした事から逃げるような、性根の腐ったヤツだったが、同じクラスにも似たような人種が居たとは。
改革と言うものの言葉に躍らされてるだけで、日本は明るくならないよな。
改革と言うものを行って経済が良くなっても、日本は明るくならないよな。
こんなヤツラがリーダーになって、日本を引っ張るのなら、明るくなんねぇよ。
今の世は、公務員と警察と先生が安定している職場だそうです。
安定してるだけで職についてないか?
職についてテキトーに仕事をしてないか?
責任逃れが最大の目標にして生きてないか?
もしかしたら、ちゃらんぽらんな気持ちのツケが今回ってきてるんじゃねぇのか?
責任を持たずに、責任のある仕事を適当にこなしてねぇか?
ただ、責任からだけ逃れようとしてねぇか?
テキトーに教えられた生徒は、解るんだぜ?
責任からだけ逃れたい先生は、判るんだぜ?
どれだけ、大人が情けなくて、汚いものであるかを、子供達はさ。
先生が悪いわけじゃないかもしれない。
警察が悪いわけじゃないかもしれない。
役所が悪いわけじゃないかもしれない。
でも、ああいった自分勝手で、己以外を考える事が出来ない人間を育てるのは、結局は身近な大人達なんじゃねーの?
今回のような事件が起こったのも、周りが見えてねぇ、物事の分別がつかねぇ大人が起こした事なんじゃねぇの?
本当は、今回の事件についての非難をしたい訳じゃない。
ただ、真面目に責任を持って生きているのか、今の大人達?
誠心誠意で、生きていってんのか?
人の事考えて行動しろってよく子供の頃言われるけどさ、
人の事考えて行動しない大人に言われても、誰も実行しねぇよ。
先生という職業を、少し見詰めなおして欲しい。
学校と言う社会を、少し見詰めなおして欲しい。
先生だけの話でないのは明白だけれども。
なんか、最近人として大事なものが欠けてる人間が多いような気がしてしまう。
欠けている人間が、社会で目立っているだけなのかもしれないのけれど。
以上、駄文終わり。
Tweet
|

コメント